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BLW離乳食は窒息の危険性が不安?BLWと従来の離乳食とを比較した海外の調査結果を徹底レビュー!

どうも、2022年に娘が産まれ2025年からこのブログを運営しているまいた家のタケオ(父)です。このブログでは、実際に子育てをする中で気づいた育児術や食育に関して発信しています。
BLW離乳食をやってみたいけど、食べ物を詰まらせそうでなんか不安•••と考えている方いませんか?BLWの危険性に関する論文が公表されているので調べてみました!
BLW離乳食を検討されている方必見です!
BLWについて窒息のリスクが怖くて踏み出せない、そんな方も多いのではないでしょうか。まいた家では、現在2歳半の娘をBLWを用いた離乳食で育ててきましたが、幸い窒息など危険な目に遭うことはありませんでした。
ただし、不安に思われている方にとって、主観的な意見はあまり意味をなさないでしょう。そこで、この記事では海外で実施されたBLWの安全性調査を用いて、客観的な視点でBLWの安全性について解説していきたいと思います。
BLWについて興味があるけど、不安があって一歩踏み出せないという方にとって、有益な情報となれば幸いです。
この記事の結論
①従来の離乳食とBLWにおいて危険性の差は報告されていない
②いずれの食育法でも一定の危険性はある
③BLWを行う際には初期の吐き気リスクが高いため、適切な準備や見守りが重要
1、BLW離乳食とは
BLWとはBaby-led Weaningの頭文字をとったもので、直訳すると「赤ちゃん、主導する、離乳」つまり赤ちゃん主導で離乳食を進めていくことを意味します。イギリス発祥の食育法と言われています。
従来の離乳食との違いをまとめると以下の通りです。
従来の離乳食とBLWの違い | ||
従来の離乳食 | BLW | |
食べ方 | 大人がスプーンで与える |
赤ちゃん自身で手掴み 食べる量やペースも赤ちゃん次第 |
食べるもの | ピューレ状からスタート | 固形食からスタート |
赤ちゃんの目線・焦点 | 食べさせる人 | 食材 |
離乳食開始時期 | 生後5〜6ヶ月 | 生後6ヶ月 |
BLWの概要, 実施したメリット・デメリット等、詳しくは以下の記事で解説しているのでご参照ください。
2、BLWの危険性

BLWって色々メリットもありそうだけど、なんだか窒息の危険がありそうで怖いな・・・
BLWの危険性については「窒息」という認識が多くの方にあると思いますが、BLWの方が従来の離乳食に比べて危険というエビデンスは特にありません。この点についていくつかの調査結果が公表されているので、紹介していきます。

調査結果では「窒息」と「吐き気」というワードが出てくるので、事前に2つの定義について説明しておくよ。
窒息(choking)とは
呼吸が阻害されることによって血中酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が上昇して、脳などの内臓組織に機能障害を起こした状態をいいます。
飲み込む力が十分に発達していない乳児は、ピーナッツや飴などを詰まらせることがあります。よちよち歩きの乳幼児は、おもちゃや硬貨など何でも口に入れてしまい、のどに詰まらせることがあります。
窒息して完全にのどに物が詰まると声が出なくなります。のどのあたりを両手でかきむしるような動作をすることもあります。いびきのような音を出し、徐々に呼吸が弱くなることもあります。顔が真っ青になったり、けいれんを起こしたり、意識がなくなることもあります。参考文献:日本器管食道科学会HP
吐き気(gagging)とは
吐き気は、食べることを学習している赤ちゃんの通常反応であり、食べ物が舌の後ろに移動すると吐き気が起こり、赤ちゃんが咳をし食べ物を再び舌の前に戻します。窒息とは異なり、吐き気は通常騒々しい状態となります。
吐き気の症状は「目に涙を浮かべる」「舌を前に押し出す、または、外に出す」「食べ物を喉から前に出そうとし、時には嘔吐する」などがあげられます。
参考文献:Supplemental Information (A Baby-Led Approach to Eating Solids and Risk of Choking
調査① ニュージーランドにおける2013年の調査
研究者 | Sonya L Cameron氏(オタゴ大学・ニュージーランド、人間栄養学部) |
---|---|
報告年 | 2013年 |
調査方法 | 生後6〜7ヶ月の幼児に関する母親へのオンライン調査 |
調査規模 | 199人 |
この研究は、ニュージーランドの生後6〜7ヶ月の幼児を対象に、離乳食法による窒息や吐き気の有無の差異を調査したものです。
以下の表1が調査結果です。調査結果の「自己認識(ゆるい)BLW」は少なくとも半分は親がスプーンで食べさせていたグループを意味します。また、「厳密なBLW」は親が食べさせることは一切せずに、赤ちゃん自身で離乳食を行なっていたグループです。
表1 窒息や吐き気を少なくとも一回以上経験した割合(%)
従来の離乳食 (n=140) | 自己認識(ゆるい)BLW (n=42) | 厳密なBLW (n=17) | |
窒息 | 30.70 | 40 | 31.3 |
吐き気 | 70.7 | 81 | 58.8 |
結果を見ると従来の離乳食と厳密なBLWにおいて、窒息リスクの違いはほとんど見られませんでした。
ただし、自己認識BLWや厳密なBLWの調査対象者が少ない点、また、窒息と吐き気の違いを回答者が正しく認識しているかという点に懸念が持たれており、この調査だけをもってBLWの安全性の断言はできません。
調査2 ニュージーランドにおける2016年の調査
研究者 | Louise J. Fangupo氏(オタゴ大学・ニュージーランド、人間栄養学部) |
---|---|
報告年 | 2016年 |
調査方法 | 1歳までの幼児を対象としたランダム化比較試験。アンケート及び、親によるカレンダー記入。 |
調査規模 | 206人 |
参考文献 A Baby-Led Approach to Eating Solids and Risk of Choking
この研究では206人の健康な乳児を無作為に2グループに分け、片方のグループには調査員による複数回の自宅訪問レクチャーなど入念なBLISS(BLWに特定のルールを追加したもの)に関する講習を実施しています。なお、調査方法のランダム化比較試験とは2つのグループを公平に比較するために確立された信頼性の高い研究手法です。(※BLISSについては後述しています)
調査結果は以下の表2,3のとおりです。
表2 少なくとも1回以上窒息した経験がある割合(%)
月齢 | 従来の離乳食 (n=101) | BLW(BLISS) (n=105) |
6ヶ月 | 21.6 | 18.1 |
7か月 | 8.4 | 12.1 |
8ヶ月 | 18.2 | 14.7 |
11ヶ月 | 16 | 19.4 |
表3 少なくとも1回以上吐き気の経験がある割合(%)
月齢 | 従来の離乳食 (n=101) | BLW(BLISS) (n=105) |
6ヶ月 | 80.7 | 94.7 |
7か月 | 75.9 | 78 |
8ヶ月 | 81.8 | 82.1 |
11ヶ月 | 46.9 | 45.2 |
窒息(表2)の経験割合調査において、2つのグループ間に大きな危険性の差異は見られませんでした。
また、吐き気(表3)については月齢6ヶ月においてBLWの方が経験割合が高い結果が出ましたが、それ以外の月例では、両者に差はほとんど見られませんでした。
なお、1人あたりの吐き気の経験回数には以下の表4の通り差異が見られました。
表4 1人当たりの吐き気を経験した回数(回・平均値)
月齢 | 従来の離乳食 (n=101) | BLW(BLISS) (n=105) |
6ヶ月 | 9.4 | 14.7 |
7か月 | 7.5 | 7.9 |
8ヶ月 | 9.4 | 5.6 |
11ヶ月 | 7.5 | 5.8 |
月齢6〜7ヶ月においては、BLW(BLISS)の方が吐き気の経験回数が多く、8・11ヶ月では従来の離乳食の方が吐き気の経験回数が多くなっています。
この結果は、食べることに慣れていない初期はBLW(BLISS)では食べることが難しい為に吐き気を経験する回数が多いが、初期にトレーニングをすることで徐々に吐き気の回数を減少させられることを示唆しています。

まいた家では生後6ヶ月頃からBLWを始めたけど、初期は上手く噛んだり飲み込んだりできずによく「オエッ」と吐き戻していた記憶があるよ。ただし、BLWを継続するにつれ、徐々に食べるのが上手くなってその回数は減ってきたよ。
幸い危険を感じるような窒息は一度も経験しなかったけど、調査結果にもある通り、初期は吐き戻しが多いので、特に注意して見守りながらBLWを進める必要があると思うよ。
初期のBLWに特定のルールを付け加えた「Baby-Led Introduction to SolidS (BLISS)」が調査1を2013年に実施した研究者より推奨されています。BLISSでは新たに栄養バランスを考慮する視点に加えて、赤ちゃんの窒息リスクを減少させるため、食べ物の形状や硬さに関する方法論が追加されています。
BLISSの主な特徴
- 乳児が自分でつまんで食べられるものを提供する(BLWアプローチと同様)
- 毎食、鉄分の多い食品を1品与える。
- 高エネルギー食品を毎食1品与える。
- 窒息のリスクを減らすために、乳児の発育年齢に適した方法で調理された食品を提供し、窒息リスクの高い食品としてリストアップされている食品の提供は避ける。
窒息リスクが高い食品として以下が挙げられています。
- 生野菜(ニンジン、セロリ、サラダの葉など)
- 生のリンゴ
- 米菓、ポテトチップス、コーンチップス
- ナッツ類
- ドライフルーツ(レーズン、クランベリーなど)
- チェリー、ブドウ、ベリー類、プチトマト
- エンドウ豆、トウモロコシ
- ロリー(お菓子やキャンディーなど)
- 「セーブロイ、ホットドッグ(加工肉ソーセージ)
- その他の硬い食べ物(舌で口の天井を押しつぶすことができない食べ物など)
3、調査結果から分かること
2つの調査結果から分かることは、従来の離乳食とBLWとの間に、窒息や吐き気に関する危険性の差異は見られないということです。
このことは、両者ともに安全と言っている訳ではなく、両者ともに一定の危険性があるということです。上述の調査中においても、どちらの食育法についても件数は少ないが重篤な窒息が報告されたと言われています。
また、2016年の調査では安全性には差はないという結論ですが、事前にBLW(BLISS)に関する入念なレクチャーが行われている点は留意が必要です。BLW導入を検討されている方は、事前の情報収集や食事中の見守りが大切と言えそうです。
まとめ
この記事の結論
①従来の離乳食とBLWにおいて危険性の差は報告されていない
②いずれの食育法でも一定の危険性はある
③BLWを行う際には初期の吐き気リスクが高いため、適切な準備や見守りが大切
BLWと従来の離乳食においては、危険性の差異がないことを紹介しました。一方、食事法に関わらず、乳幼児の食事においては一定の危険があることは留意が必要です。
必要以上にBLWを危険視する必要はありませんので、BLWによるメリット・デメリットを考慮した上で、BLWによる食育を取り入れるか検討してみてください!
また、BLWではシンプルな調理の食材をそのままの形状で子供に与える機会が多いため、高品質で美味しい野菜や調味料を使用するのがおすすめです。美味しい野菜で育った娘は比較的野菜好きな子供に育っています。

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